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【徹底解説】足場の壁つなぎ完全ガイド|設置基準から撤去まで

書いた人:もったい9代表 吉原

買取のお得な話! 公開日:2025.11.12
更新日:

壁つなぎの設置基準を、根拠まで明確に説明できていますか。

安全計画を立てる上で、自身の知識を最新の情報にアップデートしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、足場の壁つなぎの役割といった基本から、労働安全衛生規則に基づく設置基準、強度計算、正しい施工、撤去・補修まで、一連の流れを網羅的に解説します。

最後まで読めば、経験と勘に頼らない論理的な指導が可能になり、現場の安全管理をより高いレベルで実現できるでしょう。

足場の安全性を左右する壁つなぎの役割

壁つなぎが設置されている足場

足場の壁つなぎは、足場と建物を連結して倒壊を防ぐ、まさに生命線といえる部材です。

足場は自立しているだけでは風や作業の荷重で不安定になるため、足場が風などでぐらつかないよう、建物に固定して安定させる役割があります。

これにより、作業員の安全が確保されるだけでなく、足場が建物に接触して外壁を傷つけることも防ぎます。

安全な現場管理を行う上で、壁つなぎの重要性を正しく理解しておくことが大切です。

法令に基づく足場壁つなぎの設置基準

壁つなぎが設置されている足場

足場の安全性を確保するためには、経験や勘だけでなく、法律で定められた基準を正しく理解することが大切です。

労働安全衛生規則には、足場の倒壊事故を防ぐための具体的な数値が明記されています。

この法令は、職長として若手を指導したり、安全計画を策定したりする際の明確な根拠となります。

まずは基本となる法令の基準を再確認していきましょう。

労働安全衛生規則が定める設置間隔

壁つなぎの設置間隔は、労働安全衛生規則で足場の種類ごとに明確に定められています。

これは、足場が風圧や積載荷重に耐え、倒壊や変形を防ぐための最低限の安全基準です。

設置や指導の際はなぜこの間隔でなければならないのか、その根拠として以下の数値を示すことが重要になります。

足場の種類垂直方向の間隔水平方向の間隔
単管足場5.0m以下5.5m以下
枠組足場9.0m以下8.0m以下

現場の安全はこの規定を遵守することから始まるため、計画段階で、図面に正確な壁つなぎの位置を書き込むようにしましょう。

許容耐力を基にした強度計算

法令で定められた設置間隔はあくまで最低基準であり、現場の状況によってはより厳しい条件での設置が求められます。

特にメッシュシートを張る場合は風の影響を大きく受けるため、壁つなぎ1本あたりの荷重を計算し、安全性を確認することが重要です。

例えば、ビル風が強い場所や、台風の進路上にある現場では、風荷重が想定以上になる可能性があります。

そのような場合は、壁つなぎの許容耐力を基に強度計算を行い、設置間隔を通常より狭めるなどの対策が必要です。

安全計画を立てる際は、法令遵守はもちろん、現場環境に応じた強度検討の視点を持つようにしましょう。

現場で用いる足場壁つなぎの種類

壁つなぎが設置されている足場

壁つなぎといっても、実はいくつかの種類があり、現場の状況によって使い分ける必要があります。

建物の構造や壁の材質に合わないものを選ぶと、十分な強度が得られず、重大な事故につながる可能性があります。

それぞれの特徴を正しく理解し、若手に的確な指示を出すための知識を身につけておきましょう。

構造や用途に応じた種類の選定

最適な壁つなぎを選ぶには、まず建物の壁が何でできているかを確認することが重要です。

一般的に、壁つなぎの固定方法は以下の2つに分けられます。

インサート方式コンクリートの壁に雌ねじのアンカーを埋め込んで壁つなぎを接続する方法で、強度が高いため新築工事でよく用いられます。
ドリル穿孔方式壁にドリルで穴を開けて雄ねじのアンカーを直接打ち込む方法で、改修工事など後から壁つなぎを設置する場合に多く用いられます。

RC造ならインサート方式、ALCパネルやサイディング壁なら専用のアンカーを使うドリル穿孔方式、といったように、壁の材質に適した部材を選定することが安全作業の基本です。

足場壁つなぎの正しい施工方法

現場で作業している男性

適切な種類の壁つなぎを選んでも、施工方法が間違っていては本来の強度を発揮できません。

手順を省略したり、確認を怠ったりすると、重大な事故につながる可能性があります。

安全な作業のためにも、正しい施工手順とチェックポイントを正確に把握しておくことが大切です。

強度を確保するための設置手順

壁つなぎの強度を最大限に引き出すには、メーカーが推奨する手順を一つひとつ丁寧に行うことが重要です。

わずかな手抜きが強度不足に直結するので、以下の5つの基本的な手順を守ることが大切になってきます。

  1. 1.位置の墨出し:図面に基づき、正確な取り付け位置を壁面にマーキングする。
  2. 2.下穴の穿孔:マーキングした位置に、指定された径と深さでドリルで穴を開ける。
  3. 3.孔内の清掃:切り粉が残っているとアンカーが効かないため、ブラシやブロワーで孔内をきれいにする。
  4. 4.アンカーの打設:ハンマーなどでアンカーを規定の深さまで打ち込む。
  5. 5.壁つなぎの取付け・締付け:壁つなぎ本体を取り付け、トルクレンチなどで適切に締め付ける。

上記の一連の流れを徹底することが、足場の安全を支えます。

施工不良を防ぐための確認事項

壁つなぎの設置後は、施工が正しく行われたかを確認する作業が非常に重要になります。

思い込みで確認を省略せず、必ずチェックリストなどを用いて複数の目で確かめる習慣をつけましょう。

  • ・アンカーは壁面に対して垂直に打ち込まれているか。
  • ・壁つなぎ本体に、手で揺らした際のぐらつきはないか。
  • ・アンカー周辺のコンクリートや壁材に、ひび割れなどの損傷はないか。
  • ・ドリルで穴を開けた場合、シーリング材などで防水処理は適切に行われているか。

これらの最終確認を徹底することが、施工不良による事故を防ぐために不可欠です。

壁つなぎを安全に撤去する方法

現場で作業する男性

足場の解体作業において、壁つなぎの撤去は設置時と同じくらい慎重さが求められます。

どのタイミングで、どのような手順で外すかを間違えると、解体中の足場が不安定になり大変危険です。

安全な解体作業を完了させるため、壁つなぎを撤去する際の基本的なルールを改めて確認しておきましょう。

適切な撤去タイミングの見極め

壁つなぎを撤去する最適なタイミングは、その壁つなぎがなくても足場の安定が保たれるようになったときです。

具体的には、外壁の塗装や補修が完了し、その階層より上部の足場が解体された後になります。

建物の仕上げ作業が終わっていないのに、作業のしやすさから壁つなぎを先に外してしまうのは絶対に避けましょう。

足場は上から順番に解体していくのが基本なので、その進行に合わせて計画的に撤去することが、最後まで安全を保つための重要なポイントとなります。

定められた手順の遵守

壁つなぎの撤去は、必ず定められた手順に沿って行いましょう。

安全な撤去作業の基本的な流れは以下の通りです。

  1. 1.塗装やシーリングなどが終わっていることを確認する。
  2. 2.撤去したい壁つなぎよりも上の部分の足場を先に解体する。
  3. 3.周囲の安全を確認した上で、壁つなぎ本体を取り外す。
  4. 4.撤去後、速やかにアンカー跡の補修を行う。

この順番を必ず守り、下の階層の壁つなぎを先に外すといったことがないように気をつけましょう。

壁つなぎ撤去後の補修方法

足場が組んである様子

壁つなぎを撤去した後の補修作業は、足場工事の最終仕上げであり、建物の資産価値を守る重要な工程です。

アンカーの跡を放置すると、そこから雨水が浸入し、建物の劣化を早める原因になりかねません。

正しい補修方法を作業員全員に周知徹底していきましょう。

アンカー跡の適切な処置

アンカー跡の補修は、見た目をきれいに戻すだけでなく、建物の防水性能を回復させるために不可欠です。

この作業を怠ると、雨漏りや構造体の腐食といった重大な不具合につながる恐れがあります。

適切な処置を行うための基本的な手順は以下の通りです。

  1. 1.アンカーの除去・清掃: 壁に残ったアンカーがあれば取り除き、穴の内部をブラシなどで清掃します。
  2. 2.プライマーの塗布:モルタルやシーリング材の密着性を高めるため、下地材を塗ります。
  3. 3.充填作業:モルタルやシーリング材を、隙間ができないように奥までしっかりと詰めます。
  4. 4.仕上げ:充填材が固まった後、周囲の壁に合わせて塗装などを行い、補修跡が目立たないようにします。

上記の一連の丁寧な作業が、施主からの信頼を得ることにつながります。

使わなくなった足場壁つなぎなどの足場部材は「もったい9」へ

もったい9

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【徹底解説】足場の壁つなぎ完全ガイド|設置基準から撤去まで|まとめ

本記事では、足場の安全を支える壁つなぎについて、その役割から法令基準、正しい施工・撤去方法までを解説しました。

壁つなぎは、経験や勘だけに頼るのではなく、労働安全衛生規則という明確な根拠に基づいて設置することが、事故を未然に防ぐ鍵となります。

設置間隔や強度計算、正しい手順をあらためて確認し、安全管理を徹底することが重要です。

本記事で得た知識を日々の安全計画やチームへの指導に役立て、より安全で質の高い現場を実現していきましょう。

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