書いた人:もったい9代表 吉原
買取のお得な話! 公開日:2025.11.3
更新日:
DIYで家具を作る際、代表的な材料と言えば木材ですよね。
しかし実際に木材を買うためにホームセンターに行ってみると、たくさんの種類の木材が並んでいて、どれを選ぶべきか分からない…というのはよくあるお悩みです。
木材には様々な種類があり、それぞれ特徴が違うため、どんな用途で使用するかによっておすすめの木材も変わってきます。
この記事では、これからDIYをするにあたって知っておくとお得な木材の種類や特徴、購入時の選び方について解説しているので、ぜひ参考にしてください。
もくじ

木材には様々な種類がありますが、大別すると「針葉樹」「広葉樹」の2種類に分類することができます。
| 針葉樹 | 針のような葉を持ち、幹がまっすぐに伸びるのが特徴。「ソフトウッド」と呼ばれ、柔らかく加工しやすく、着色料の浸透も早い。同じ樹種であれば個体差があまり出ず、成長速度が速いため、木材として大量販売されている。(例:スギ、ヒノキ、マツ など) |
| 広葉樹 | 平たい葉を持ち、幹が曲がっているものが多い。「ハードウッド」と呼ばれ、密度が高いので固く、着色料の浸透がしにくい。生育環境によって個体差が出やすく、色味や木目の種類が豊富な反面、高級素材なので一般的には手に入れにくい。(例:キリ、ケヤキ、タモ など) |
広葉樹の木材は丈夫なので家具の素材として用いられやすいですが、管理に手間がかかるため高級で、ホームセンターなどでは入手が難しくなっています。
針葉樹の木材はホームセンターでも簡単に手に入り、加工もしやすいため、DIYを始めるのであれば針葉樹の木材を用意するのがおすすめです。
ホームセンターなどで簡単に手に入れることのできるメジャーな木材の種類を紹介します。
| パイン(マツ) | 角材として流通することの多い木材。色味や木目が均一になっているのが特徴で、樹種によって白や赤褐色など豊富な色味がある。中程度の耐久性で加工がしやすいため、DIYで使用しやすい。 |
| スギ(シダー) | 木目がはっきり出ているのが特徴の木材。場所によって色味や木目の感じが異なり、色は白から淡赤褐色と幅があるため、見た目の統一は難しい。木目を生かした味のある家具を作るのにおすすめ。 |
| キリ | 非常に軽く柔らかいのが特徴で、温度や湿度などによる収縮膨張が小さいので、タンスなどの家具によく使用される。色味は白っぽく、磨くと光沢が出る。断熱性を持つが、耐久性は他の木材に比べ低い。 |
| ヒノキ | 耐水性、耐湿性、耐久性に優れ、防虫効果などもあることから、日本の伝統建築で使用されてきた木材。独特の香りがあり、白っぽい色味と木目が非常に美しいことから、素材の味を生かした家具の制作に向いている。 |
これらの素材は比較的加工しやすく、日本国内で生産されているものも多いことから入手しやすい木材です。
それぞれに特徴があり見た目も異なることから、作りたい家具によって使い分けることでオリジナリティのある家具を作ることができます。
統一感のある見た目の家具を作りたいならパイン、自然な木目を生かした家具を作りたいならスギやキリ、ヒノキなどの木材を使用するのがおすすめです。
銘木とは、非常に品質が良く由緒正しい木材の総称です。
ホームセンターでは入手しにくいうえに値が張るものの、ワンランク上の家具を制作することができる木材となっています。
高級感のある家具を作ってみたい方におすすめの、家具製作に良く用いられる種類を一覧にしました。
| ウォールナット | クルミの木の一種で、世界三大銘木の一つ。深みのある濃茶と美しい木目から、高級家具の素材としても人気が高い。 |
| チーク | 光沢があり、非常に耐久性が高いことから家具材としても用いられる世界三大銘木の一種。時間経過でより深い色味になっていくため、革製品のように“育てる”楽しみがある木材。シリカを含むため、加工の際に刃物を傷めやすいので注意が必要。 |
| マホガニー | 赤茶色で磨くと光沢を放つ世界三大銘木の一種。耐久性は非常に高く、高級家具や内装材の材料として広く使用される。 |
| ローズウッド(紫檀) | 唐木の中でも最高銘木に数えられる木材。独特の縞模様のような木目と、暗い赤紫褐色の色味が美しく、家具材としても人気が高い。新鮮な状態のものからはバラのような香りがすることがある。 |
| エボニー(黒檀) | 唐木の中でも最高銘木に数えられる木材。漆黒の美しい色合いに、“木のダイヤモンド”とも言われる耐久性の高さを併せ持つ。主に美術装飾材として使用されるが、虫害に遭いやすいので注意が必要。 |
これらの木材は加工されたものでも数万円単位の値が付きますが、加工自体はしやすく見た目も美しいのが人気の理由です。
インターネットの通販サイトなどを利用すれば、個人でも簡単に手に入れることができます。

ホームセンターで売られている木材は、加工はされないまま板状に切り出された状態で販売されているものや、すでにある程度加工された状態で売られているものがあります。
すでに加工されている木材は、形や表面の肌理(きり)が整っておりすぐにDIYの材料として使いやすいのが特徴です。
加工された木材の種類は数種類あるので、DIYを始めるにあたって知っておくべき木材の名称をご紹介しましょう。
無垢材とは、何の加工もされていない、その名の通り“無垢”な木材を指します。
木から切り出した状態のままのため、木材自体の木目や色味の美しさを最大限引き出すことができ、経年劣化による変化も楽しむことができる種類の資材です。
無垢材には原料の違いによって、SPF材・ホワイトウッド材・スギ材といった種類があります。
無加工のためひび割れなどの傷を含むこともあり、湿度や温度による反りが発生することもあるので、定期的なメンテナンスが必要です。
集成材は、小さな木材を接着剤で繋ぎ合わせて一枚の板に加工したものを指します。
見た目はフローリングのように細めの板材を組み合わせて張り付けてあるので、いろいろな木目を楽しむことができる木材です。
無垢材よりも安価で手に入りやすく、見た目が均一なことからDIY初心者でも使いやすくなっています。
加工されたことにより、無垢材のように反りが発生する危険が少ないため、机の天板のような反りがあると困る部分に使うのがおすすめです。
ただし雨や日光などで接着部分が取れてしまう可能性があるため、屋外で使用する家具の材料には向いていません。
合板は、薄い一枚板を何枚も重ねて接着することで、薄さと高い耐久性を兼ね備えた木材です。
厚さの種類が豊富で安価に大量生産されており、温度変化にも強いのでDIYでは重宝します。
一方接着剤で接合された木材なので、無垢材や集成材に比べ表面がザラザラとしており見た目の美しさは劣り、机の天板など目に見えるところに使用するにはあまり向きません。
使用する際には目に見えない部分に使うか、しっかり塗装して使うのがおすすめです。
化粧板は、合板などの一枚板の表面に仕上げ板を貼り付けたものを言い、こちらは表面がしっかり加工されているので家具の表側の素材に向いています。
角材は切り口が四角くなっている棒状の木材を指し、骨組みや家具の足の部分に使用されます。
長さや太さは様々ですが、長いものを買っておくと自分で切って調整できるので使いやすい木材です。
丸棒は切り口が丸くなっている棒状の木材で、家具の足部分だけでなく手すり部分などにも使用できます。
すでに丸く加工されているので手間がかからず、角材よりも柔らかな印象の家具にすることが可能です。

ホームセンターで売られている木材は、サイズや形状の種類が非常に豊富で、いざ木材を買いに行っても、どの木材を選ぶべきか悩んでしまいがちです。
そんな時は、以下に紹介するポイントに着目して選ぶようにしてみましょう。
一口に木材といってもその形状はさまざまで、柱や支柱などに使いやすい角材、机の天板など平らな部分に使いやすい一枚板などがあります。
角材の中でも長さや太さが複数ありますし、一枚板は厚みや面積が違うものが用意されているため、作りたい家具に合った規格のものを選ぶようにしましょう。
そのためには、まず作りたい家具のサイズを細かく把握しておくことが大切です。
高さはどれくらいか、使いたい板の厚みはどれくらいか、組み立てる時の接着部分は何ミリ程度なのかなどをしっかり計画しておくことで、必要な木材が選べるようになります。
個人のSNSやブログなどでDIYの様子を配信している方もいるので、それらの投稿を参考に家具のサイズ感をあらかじめ決めておきましょう。
サイズ感などがしっかり決まったら、次は木材の色や木目に注目して選んでみましょう。
せっかくDIYをするなら、見た目も自分好みの家具になってくれたほうが嬉しいですよね。
色は白っぽいほうがいいのか、深みのある色がいいのか、木目が均一な方がいいのかなど、自分の好みで選ぶのがおすすめです。
着色するかしないかによっても向き不向きがあるため、事前の情報収集をしっかりしておくと失敗しにくくなります。
実際に店先で見比べてみると違いが分かりやすいですが、インターネットで購入する場合は掲載されている写真をよく見て決めましょう。

木材には様々な種類があり、それぞれ異なる特徴があります。
そのため、「これも使うかも」とついつい買いすぎてしまい、結局使わずに眠っている木材もあるでしょう。
使わない木材がある方は、捨てる前にぜひもったい9にお持ち込みください。
もったい9は工具や現場資材を主に買取している業者ですが、木材の買取も行っています。
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この記事では、DIYに使われる木材の種類や素材ごとの特徴、加工木材の種類、木材を選ぶ時のコツについて紹介しました。
木材は鉄などでできた素材と違い、比較的簡単に自分で加工することができるので人気のDIY素材です。
使用する木の種類や加工状態によって制作できる家具のデザインの幅はぐっと広がります。
DIYにチャレンジする際には、ぜひこの記事を参考に自分好みの木材を見つけてみてくださいね。