書いた人:もったい9代表 吉原
買取のお得な話! 公開日:2026.1.19
更新日:
昨今、現場で使用していた工具が盗難されてしまうという被害が増えてきています。
工具は現場で作業をする作業員や職人にとっては大事な商売道具であり、盗難被害に遭うのは極力避けたいですよね。
そこでこの記事では、工具の盗難を防止するための方法を4つご紹介します。
なぜ工具が盗難されるのかや盗難されやすい工具の種類、実際の盗難事例、もし盗まれてしまった場合にすべきことまで解説しているので、ぜひ参考にしてください。
もくじ

工具の盗難を防止するには、普段から工具の管理について気を配っておくことが大切です。
事前に工具の管理方法を決めておいたり、万一盗まれても補償が受けられるよう事前に準備しておいたりすることで、盗難されにくい状況を作ることができます。
ここでは工具の盗難防止方法を4つ紹介するので、できるところから実践してみてください。
一番簡単な工具盗難防止法は、工具そのものに名前や屋号などを記名しておくことです。
持ち主の分かりやすい工具は盗んだとしても足がつきやすいので、盗難されにくく、盗まれたとしても手元に戻ってきやすくなります。
記名しても簡単に消えてしまうと意味がないので、一番のおすすめは工具そのものに名前などを彫り込んでしまう方法です。
とはいえ彫り込みは手間がかかることも多いので、消えにくいペンキやマジックで記名する方法でも問題ありません。
その際は記名部分に上から透明な保護テープなどを貼っておくとインクが長持ちします。
記名部分が掠れて見にくくなってきたらこまめに書き直して消えないように気を付けましょう。
工具に管理番号を振って管理帳簿をつけるなど、工具の使用ルールを決めて管理を徹底することで盗難を防止しやすい状況にすることができます。
常に整理整頓され、使用者が誰か分かるように管理することで、工具の紛失がすぐに分かりやすいからです。
また工具を使用する際には見えないところに放置しないようにしたり、作業の終わりには必ず倉庫等にしまったりすることを徹底しましょう。
夜間の現場に工具を出しっぱなしで帰ってしまうのはよくあることですが、これは非常に盗難されやすい状況です。
盗難を防止するために、あえて工具の重要なパーツを外して管理しておくのもおすすめです。
現場に防犯カメラを設置したり、工具そのものにGPS機能のあるタグなどをつけたりすることで盗難を防止する方法もあります。
費用はかかるものの、防犯カメラがあるだけで泥棒にとっては盗難しにくい状況です。
GPS機能のあるタグはこっそりつけるのではなく、タグが付いていることを分かりやすくしておくようにしましょう。
「盗難防止策を徹底しているぞ」と対外的にアピールすることで、泥棒に対するけん制になります。
万が一盗まれてしまった場合でも、GPS機能があればスマホなどで位置情報を追尾できるので手元に取り戻しやすいのもメリットです。
保険会社が提供している建築工事保険や、工具のメーカーが提供している工具防犯サービスに登録しておくのもおすすめです。
この方法は盗難自体を防止するというよりも、盗難されてしまった際に被害を最小限にとどめるための方法となります。
特に工具メーカーの工具防犯サービスでは、購入した工具のシリアルナンバーを登録することで盗難時に被害を申告しやすくなるため、盗難防止策として有効です。
工具はものによってはかなり高額なものもあるので、被害に遭った際に金銭的な補償がされるのであれば安心です。

工具は中古でも国内外問わず需要が高く、特に有名メーカー製の工具は海外で非常に高値で販売できるため、盗難されやすいとされています。
中古工具でも転売することで安定した収入が見込めるほか、セキュリティの甘い現場から簡単に盗めてしまうことが多いので、盗んで売ろうとする人が一定数出てきてしまっている状況です。
昨今は低賃金労働でお金に困る人が増えていることや、建築現場等で外国人労働者の割合が増加していることも一因として挙げられています。
もちろん外国人だから盗みを働くわけではなく、まじめに働いている外国人労働者の方も多くいるので色眼鏡で見てしまうのは厳禁です。
現場の作業員がみんなで気持ちよく働くためにも、工具の管理にはしっかりと気を配り、盗難を防止できる状況を日頃から作っておくようにしましょう。

工具と一口にいっても様々な種類がありますが、なかでも盗難されやすい工具とはどんなものなのでしょうか?
盗難されやすい工具の種類を知っておくことは、現場で盗難防止策を立てやすくなるという点で非常に重要です。
ここでは盗難されやすい工具を5種類紹介しているので、所有している工具があったら前述した工具盗難防止策を試してみてください。
電動工具や大工道具はコンパクトなサイズで持ち運びやすいことから盗難の対象になりやすくなっています。
特に電動工具は初心者でも簡単に使えるものも多く中古品でも需要が高いため、転売目的の盗難ではある意味“うまみ”のある工具です。
マキタやハイコーキといった人気メーカー製の工具は中古市場で高く売れることから盗まれやすいので、盗難防止策をしっかり取っておく必要があります。
また中古市場ではセット売りすると高値がつきやすいので、箱に入っていて1セットで管理する大工道具も盗難の対象となりがちです。
小さな工具はなくなったとしても気がつかないことも多いので、管理体制は徹底するようにしましょう。
日本国内では2019年の法改正により、高所での作業ではフルハーネス型安全帯の着用が必須となっています。
そのためフルハーネス型安全帯は中古でも非常に需要が高く、高額で転売できるため盗難の対象になりやすいです。
特に2022年以降も使用できる新規格のフルハーネス型安全帯は、耐久性や安全性が向上していることもあり人気があります。
着用義務があるフルハーネス型安全帯を盗まれてしまうと現場での作業ができなくなってしまうので、しっかりと盗難防止策を立てておきましょう。
高圧コンプレッサーは釘打ちなどの作業で使用する機械で、重量がありサイズも大きいことから盗難被害には遭いにくそうに思えます。
しかし現場作業では必須の工具であり、中古品でも転売すると非常に高く売れるほか、流通量が多いので盗難品を使用していてもバレにくいという観点から盗まれやすい工具です。
サイズが大きいとはいっても人手があれば持ち運べないわけではないので、うっかり現場に置いて帰ったら盗まれてしまったという事例も多くあります。
大きくて重いからといって安心せず、盗難防止のために毎回倉庫へ持ち帰ったり、防犯対策をしっかりされた場所で管理したりするようにしましょう。
精密測定器は中古市場で高値で取引されることから盗難被害に遭いやすい工具の一つです。
電動工具と同様にサイズが小さく持ち運びやすいので現場でも重宝する工具ですが、それは泥棒視点では盗みやすいということでもあります。
市場では中古品の流通量も多く、一度盗難されてしまうと手元に取り戻すのは非常に困難です。
特にレーザー測定器やレーザー墨出し器は狙われやすい工具なので、盗難防止のための工夫をしっかりとしておきましょう。
発電機はコンプレッサーと同じく大きくて重たいので盗難には向かないように見えますが、だからといって安心してしまわないよう注意が必要です。
発電機はとにかく市場で高値がつきやすいのが特徴で、運び出しに手間がかかろうとも簡単に持ち出せそうな管理体制なら泥棒にとって盗むメリットがあります。
日本は災害が多いこともあり発電機の需要は高いので、盗んで売れば即現金化できてしまうのです。
大きくて重たい工具は現場から持ち帰るのが億劫ですが、盗まれてしまった際の被害は大きいのでなるべく持ち帰って管理するようにしましょう。
どうしても持ち帰りたくない場合は、現場から持ち出しにくくなるような盗難防止策を講じておきましょう。
ここまで盗難されやすい工具の種類を紹介してきましたが、一番怖いのが工具を載せた車両ごと盗難されてしまうことです。
盗難防止のために車に工具を載せて事務所などに返ってきた後、積み下ろしが面倒だからと工具を車に積んだままにしてしまうのは非常に危険!
プロの窃盗集団は、ちょっと目を離したすきに車両ごと盗んでいってしまいます。
この場合たとえ保険に入っていたとしても適用されるのは車両保険であり、工具のほうは補償の対象にならないことも多いです。
盗まれた車両ごと船で海外に輸出されてしまえば、経済的損失は測りきれません。

工具の盗難被害は全国で多発していますが、実際にどのような被害が出ているのでしょうか?
以下に実際に合った工具盗難被害の例をまとめてみました。
| 現場からの盗難 | 一番多い盗難事例です。 現場は柵などで囲われてはいますが、よじ登れば簡単に侵入できてしまうことも多く、夜間など人目のない時間帯に持ち出されてしまいます。 |
| 倉庫からの盗難 | 事業所や現場の倉庫で管理していたにもかかわらず盗まれてしまった事例です。 倉庫の鍵が比較的開けやすいシリンダー錠だったり、そもそも鍵をかけ忘れたりすると盗難されてしまいます。 |
| 車上荒らし | 工具を積んでいた車両のガラスが割られ、中の工具が根こそぎ盗難されてしまった事例があります。 工具の紛失だけでなく車両の修理費用でも大きな損失となりやすい事例です。 場合によっては車両ごと盗難されることもあります。 |
| 駐車場からの盗難 | 倉庫に入りきらない工具を一時的に駐車場に置いておいたところ、目を離したすきに盗まれてしまったという事例です。 |
| 自宅からの盗難 | 個人事業主の職人が自宅の倉庫やプレハブなどで管理していた工具が盗まれてしまったという事例です。 |
うっかり目を離したすきに盗まれてしまった事例が多い一方で、工具を適切に管理していたのに盗まれてしまったという事例もあります。
工具の盗難は経済的な損失が大きくなりやすいので、「多分大丈夫だろう」と楽観的にとらえることなく、必ず防止策を徹底しておきましょう。
実際にあった工具盗難の事例では、外部犯だけでなく同じ建築現場で作業をしていた作業員が犯人であることが多いです。
特に鍵などの管理をしっかりしていた現場から盗まれてしまった事例の多くが内部犯であるとされています。
下請け業者を多用しており、作業員の数が多い大きな現場では、普段から信頼関係を築いている作業員だけではないため、いつも以上に盗難防止対策をしておくことが大切です。
また自宅からの盗難事例では、外部犯ではなく親族が勝手に持ち出して売却してしまっていたということも実際にありました。
仲間や親族を疑うのは嫌な気持ちになってしまうので、そもそも盗まれることのないように対策を講じておくことが重要です。

もし工具が盗難されてしまったら、すぐに警察に申し出て被害届を出すようにしましょう。
被害届は最寄りの交番や警察署に行けば提出することができます。
被害届を提出する際は、身分証明書とシャチハタではない判子が必要です。
盗難被害に遭った状況や盗まれた工具の情報、もし犯人を目撃していた場合はその情報もできるだけ詳しく被害届に記載することで、事件が解決しやすくなります。
もし盗まれた工具がリサイクルショップなどで売られているところを発見した場合は、まずは警察に報告をしましょう。
報告の際は盗まれた工具とおなじシリアルナンバーかどうかなどを確認し、盗難品であることを証明する必要があります。
大抵のお店は警察から要請されれば事件解決に協力してくれます。
またリサイクルショップや買取業者は買取時に顧客の本人確認を行っているため、盗難の犯人を見つけることもできる可能性が高いです。
盗難品と分かっていて販売している悪質な店舗の場合には、免許取り消しなどの対象とされます。
この記事では工具の盗難を防止するためにおすすめの方法4選と、工具が盗難されやすい理由、盗難されやすい工具の種類、実際の盗難例、もし盗まれてしまった時の対処法を解説しました。
現場仕事の職人や作業員にとって、工具は大事な仕事の相棒であり、愛着を持って使用しているものも多いでしょう。
そんな工具が盗難被害に遭ってしまっては、経済的な損失のみならず精神的なショックも受けかねません。
大事な工具は日頃からしっかり管理し、盗難されにくい状況にしておくことで守ることができます。
比較的簡単にできる盗難防止策はたくさんあるので、しっかりと対策しておきましょう。